【 第4話 】 【 18歳未満おことわり  】

18歳未満おことわりですよ。ちゃんと書いてあるでしょ。

ホント?

18歳以上なの?

・・・・もっと若いんじゃない?

18。

ふーん。じゃ、免許証とか持ってる?

持ってない。

そう・・・・、それじゃ、保険証とか・住民票とか・・・戸籍謄本とか・・。


普通、そういうのを持ってる人間なんかいるかって・・・?


そう言われりゃ、・・・確かに・・。

でも、若いよな。本当は15、6?

それとも、もっと若い?

しつっこいって、・・・・

ふー・・ん、いつも歳より若く見られるんだ。

えっ、そういうお前は、18歳までH系と縁がなかったか・・・・って?


そ・・・・、そりゃ・・・


・・・・・・ありませんよ。

当然ですよ。


あっ、なに、それ。見下したような目で・・・。

勃たなかったんだって?


バカにしてもらっちゃ困る。


他のことならともかく、俺って、凄いんだぜ。


例えば・・・・・・・・・・・・・・・・・・


オッと・・・危ねぇ。

イヤー、そうじゃなくって。
18歳未満は禁止だって、話をしてるわけ。


だから、余計に興味が湧くだろって・・・?


まぁね。そういうのは分からん訳じゃないけど・・・


あのね、アダルト・サイトを見るのは日本の法律では、禁止なわけ。犯罪なわけ。分かるでしょ。とっつかまっちゃうのよ。


いくら、説教されたって、18だって・・。


いやいや、そ、そりゃ18以上だって、アダルト見ていいってわけじゃないけど・・・


えっ、俺が高校生のとき・・・・


カーセックス覗きに・・・・


いや・・・いや・・・あれは・・・見てないの。

見てませんてば。

たまたま、ダチん所に行ってたとき、土手の上にヘッドライトの明かりが見えて、川原の方に降りていったわけ。そうしたら、ダチが、
「あれは、絶対、これからヤルんだから見に行こう。見に行こう」
ってしつっこく誘うから・・・・・、つい・・・・。

だ〜か〜ら〜、見てませんってば。

あと少し、・・・・・・で車という所まで、たどり着いたら、明かりがパッと点いて車は去って行ったの。だから、見てないって。見れなかったんだってば。

次の日、バイクの免許証の入った財布を落としたのに気付いて、学校休んでまで探したけど、めっからなくてね。

免許の再発行に警察へ行ったら、「どこに、落としたか分かりませんか?」 と聞かれて、本当のことも言えずドギマギしたんだから・・。


いや、そういう話じゃなくて・・・

風呂の覗き・・・・? 
あっ、それは 違う! 違う!

風呂のガラスに映るシルエットで、女の子だと確信して近づいていったら、そこの家の、親父に見つかりバケツで水をぶっかけられ、そのうえ追いかけられて、つかまりそうになったってやつだろ。

それは、完全なる冤罪 です。 (キッパリ
だって、そのメンバーの中には、俺  入ってないもの。

後で聞いて、なんで誘ってくれなかったのかと、しばらく恨んだんだから。 でも、なんでなんだろう?
その手の話になると、いっつも俺が加わっていることになっているのは?

いや、だから、こいつら以上の妄想と性欲はあっても、晩生もオクテ、何も知らなかったの。

嘘じゃないって・・・・

現に、東京でアパート暮らしをしていたとき・・・・・

そのアパートは、2階建て、下に3部屋、上に3部屋。風呂なしで共同トイレ、共同のピンク電話。これが、1階と2階の中ほどの踊り場にあったわけ。

その日の夜の9時ぐらいに、トイレから出てきたら 電話のベルの音。 俺になんか電話くるわけもなし 、アパートの住人への緊急連絡だったらと思って受話器を取ったら、

いきなり
「ハア、ハア・・ハア・・」と女性の苦しそうな、うめき声がしたわけ。

俺はピンときたね。 「これは、一人暮らしの女性が病気にかかり、助けを求め電話した相手の番号を、間違えてしまった」と・・・・・。

「モシモシ、大丈夫ですか?」

それでも、聞こえてくるのは、

「ハア、ハア・・」

という苦しそうな息遣いだけ。
「モシモシ、大丈夫ですか?」 もう一度、聞きなおしたが、息遣いは荒くなるばかり。 ヤバイ、このままでは、この女性は一人息絶えてしまう。一人ぼっちで誰にも見取られることなく死んでしまうんだ。

いやー、あせったね。

「モシ、モーシ!」

おれは、大きな声を出した。そしたら、いきなり回線が切断され、 「プッー・・・プッー・・プッー・・プッー・・」 という音が耳の奥に虚しく、聞こえてきた。

俺は、思わずアパートの外に出て空を見上げた。この東京の空の下、今電話をしてきた女性が、電話機に寄り添うように意識を失っていく。

「頑張れよ、死ぬんじゃないぞ」
俺はそっと、つぶやいた。

作ってない作ってない、ホントのはなし。
だって、当時の俺は、女にも性欲があるなんて、思ってもいなかたんだから。

「あぁ、あれはTELEPHON SEXってやつだったんだ」
と気付いたのは、それからしばらく経ってからだったの。

「ドン臭い」んじゃなく、あの頃の俺はそれぐらい「ウブ」で「純」だったんだよ。
あのときの
お姉さん・・?
人妻さん・・?

無粋にも、あなたの集中力を妨げた、無知で無垢な男は私でした。 ここに謹んでお詫び申しあげます。 でも、あの後、どうしたんでしょうか?

ちゃんとイケました?


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