第39話】 【 若き日の落合信彦 】

落合信彦 破局への道」の中に、若き日の落合信彦のいい話が載っています。

「落合信彦 破局への道」は、言わずとしれた奥菜秀次の「落合信彦徹底検証3部作の完結篇」としての位置付けてられているものである。

徹底検証完結篇と銘打っているだけに、落合信彦ファンにとっての疑問・質問がすべてと言っていいほど詳細に検証されている。

完結篇といいつつ、その後「捏造ジャーナリスト 落合信彦 増補新版」なんかが出されてはいますが・・・

そんな奥菜秀次の本の中に「落合信彦のいい話」が載っているわけがない!

「ノン、ノン、ノン」

あるんですね。それが。

落合信彦 破局への道  第2部「捏造ジャーナリスト」の凋落
第4章 さらばジョニー・スタラスマー ---虚構に満ちたオルブライト時代のエピソード

じつに長〜いタイトルではあるが、このタイトルからして、とても「落合信彦のいい話」があるとは信じがたいでしょうが、ちゃぁ〜んと載っています。

ジョニー・スタラスマー、この名前は落合ファンであれば知らぬ者はいないであろう。
落合信彦にオイルビジネスへの道を切り開いた恩人であり大親友である。

奥菜秀次は、彼の存在を確かめるべく、落合いわくリトルハーバードと呼ばれている、アメリカは、ペンシルバニア州レディングにあるオルブライト大学へと飛ぶ。


そして、・・・・・






それほど、もったいぶる必要も、ないのですが・・・・
タイトルから想像できてしまうしね。

このオルブライト大学で、落合信彦ゆかりの人に、奥菜秀次がインタビューをしている。
この中で、語られています。

まずは、かつてオルブライト大学で宗教学の教鞭を取っていた、落合の恩師でもあるボブ・マーロウ元教授。

落合との出会い、

「学校の授業が始まる前に、アメリカの学校に慣れるためにノブヒコを家に呼んだんです。
すぐに我々は仲良くなりました。私は彼をすぐ気に入りました。」
落合信彦 破局への道P252

落合信彦が、アメリカに着いた直後のことのようである。

彼はてとも積極的でした。学校が始まる前、レイバーディ(9月第1週の日曜日)に私の子が家具のペンキを塗り替えていたのをノブヒコが手伝ってくれたんです。彼は「日本ではこういうのはペインター(ペンキ屋)という専門の人がして、家の人はやらないんだ」と言いながら本棚と机を塗ってくれました。
落合信彦 破局への道P252

出会いのときのことを、何十年もの後まで覚えているのは、日本人留学生という物珍しさもあったのかもしれないが、溌剌として積極的にアメリカ社会に溶け込もうとしている、若きノビーの姿を好ましいと思っていたのであろう。

また、マーロウ元教授には、日本にはペインターという専門職があるという話も、その記憶の中に留めておく1要因だったのかもしれない。

アメリカにはペインターが、いなかったことの方が、こちらとしては驚きなのだが。

興味深いのは、落合信彦の3種の神器。
● カラテ、
● オイルビジネス、
● 世界中の諜報機関にいる情報提供者たち
のひとつである、カラテの話。

教授: 学生時代にノブヒコが全学生の前でデモンストレーションをしたのです。
奥菜: お兄さんの英彦さんとですか?
教授: そうです。兄のヒデヒコとです。ヒデヒコの方が兄で年長なんですが、オルブライトに来たのはノブヒコより後なので、学年ではヒデヒコの方が下だったんです。(中略)
学生の時にダウンダウンでちょっとしたケンカのような騒ぎがあり、誰かがやられている所に出くわして、ノブヒコがその人を助けたんです。
詳しいことは知りませんが、その人をカラテで救ったそうです。
落合信彦 破局への道P254

全学生の前でやったデモンストレーションというのは、組み手のことか?

デモンストレーションのキッカケとなったのは、ダウンタウンでの出来事だったのか?
それとも、単に落合が開いていたという空手道場の宣伝ため・・・?

ダウンタウンのケンカのような騒ぎとは、どんなものであったのか?
相手は・・、
相手の人数は・・、
落合が助けたのは、ひとり、それとも・・・?
落合は、そのとき、ひとりだった?
兄、ヒデヒコ氏が留学してきてからなのか、それとも落合が語る1年生の時・・・?

どうにも、このインタビュー記事では時系列がつかめない。
まあ、いいでしょう。
マーロウ元教授が、そのときの詳細を知っているとは思えないし・・
といいつつ、一番気になる部分ではある。

落合信彦の身長は、おそらく160cmクラスと思われる。(あくまでも、憶測ではあるが)
当時のアメリカの平均身長が、どれくらいであったかは分からないが、男の身長としては、小さい部類に入るであろう。

ケンカや格闘技においては、身長差、体重差は大きなハンディキャップとなりうる。
極真カラテの創始者、大山倍達氏も、後継者の条件として、最低身長、体重も挙げていたと記憶している。それほどまでに、身長差、体重差の持つ意味は大きい。

たとえ格闘技の有段者であろうとも、それが大きな相手に通用する保証はない。
K1などで圧倒的なパワーの前に、小さい選手がなす術なしという試合を見たこともあるだろう。
また、自分より大きな相手に立ち向かうとなると、かなりの度胸も要する。

落合のいう、学生時代のケンカ連勝記録うんぬん(200連勝以上だったかな・・・)はともかくとしても、このダウンタウンでの行動は、確認された唯一のストリートファイトであることは間違いない。

そして当時、友人をカラテで助けたとして大学内では有名な話だったのではないのだろうか。
あくまでも、推測の域を出ないのではあるが・・・。
また、マーロウ元教授は次のようなエピソードも披露している。

奥菜: (秀彦氏の本を見せて)落合秀彦氏は空手の本を書いていますね。
教授: ええ、ヒデヒコがこちらにきた時にみんなでピクニックに行ったんです。私も若かったんです。ノブヒコも一緒だったんです。日本では生徒は先生に対して尊敬の念が強いんでしょうが、アメリカでは本当に友達として付き合うような親しい関係なんです。ノブヒコとはしょっちゅうカラテのポーズをしてふざけていたんですが、たまたまピクニックの時にはノブヒコが空手の技で私を倒したんです。
奥菜: むろん、ジョークですね?
教授: そうです。ヒデヒコがそれを見てショックを受けて”ノブヒコ、先生に向かってなんという事をするんだ”と言うんですよ。私を投げたのは、ヒデヒコを驚かせるためのジョークだったんですがね。
落合信彦 破局への道p254

マーロウ元教授には、「カラテ」も「柔道」の区別もついていないようである。
説明するまでもないが、空手に投げ技はない。
落合は柔道もやっていたので、教授を柔道の技で投げたのであろう。

それにしても、アメリカでは教師と生徒がフランクな付き合いをするとはいえ、ここまで親密な関係を築きあげることが出来たのは、次に挙げる落合の持つ陽性な積極性が大きな要因であったのかもしれない。

奥菜: 落合さんは本の中で、自分は大変女性にもてたと書いていますが、何か、そんな話をご存知ですか?
教授: (笑)彼は、男女、先生、学生を問わず人気がありました。えらく勉強していましたからね。
ただ、私自身はノブヒコ個人のロマンスは知らないんです。
彼の兄のヒデヒコはレディング育ちのオルブライトの学生と結婚したんですよ。
でもノブヒコが特定の誰かとデートした話は知らないんです。(中略)
奥菜: 落合さんは、なぜ人気者だったんでしょうね?
彼の魅力の源泉は何だったんでしょうか?
教授: 彼の人柄ですよ。兄のヒデヒコの方は物静かな人物だったんですが、ノブヒコはカフェテリアで出会ったスポーツ・チームの人たちからも人気がありました。
彼はフレンドリーでしたからね。
落合信彦 破局への道p256

このことをして、落合が特定の女性と付き合っていなかったとは断定できない。
マーロウ元教授と、いくら親密な関係を持っていたとはいえ、すべてをオープンにしていたとは限らない。

「あめりか冒険留学」に書かれていた派手な女性関係が真実?
だとしたら、余計しゃべることはできない。

なにせ、相手は宗教学の教授なんですから。

もうひとつ、カラテの話を
奥菜秀次は、オルブライト大学の取材後、落合の友人、ウィリアム・ルソー氏にインタビューをしている。

奥菜: 落合さんと初めて会ったのはいつ頃ですか?
ルソー: 1965年1月頃です。
奥菜: 落合さんは、いつ頃までこの辺におられたんでしょうかね?
ルソー: 卒業するあたりまでですね。彼と出会ったのはオフ・キャンパスです。
若い夫婦が貸していたアパートにルームメイトと住んでいたんですが、そのルームメイトは今は警察署長やってますよ。
最後にノビーと会ったのは67年の終わりか68年始めでした。
落合信彦 破局への道p260

奥菜秀次は、このルームメイトの名前は明かしていない。
また、このルームメイトは大学の友人であろうと思われるのだが、奥菜秀次は取材を行ったのであろうか。取材したとしたなら、かなり面白い話が聞けたのではないだろうか。
しかしながら、このルームメイトの話は、この本では、これ以上書かれていない。

ウィリアム・ルソー氏が落合と知り合ったキッカケをこう語る。

ルソー: 私はペンシルヴァニア大学を卒業してここに住んでいたんです。
ノビーに最初に会ったのは彼の小さなドウジョウでした。
ノビーはカラテギを着ていました。
私の友達がノビーのドウジョウでカラテのレッスンを受けていて、私もレッスンを受けたくなったんです。それで彼と友達になったんです。
落合信彦 破局への道p260

また落合の空手道場については・・・

奥菜: 落合さんはオルブライトの人気者だったそうですが、道場ではどうでした?
ルソー: ノビーですか。オー、イエス。みんな彼が好きで、とても人気がありました。ノビーはこの国でドウジョウをいくつか持っていました。レディングにもありましたよ。
ノビーはナイスガイだったんですが、それを逆手に取られて”月謝が払えない”という人たちにも教えていたこともあります。
ドウジョウはお金目当てでやってたんじゃなかったんでしょうね。
落合信彦 破局への道p260

んんーっ、いい話じゃないですか。
この話からすると、道場主は、ノビーということかな。

でも、「逆手に取られて」って、どう解釈すればいいんだろうか?
脅されて・・・か?
まさかね。

正直言うと、奥菜秀次のアメリカでのインタビュー記事には物足りなさを感じる。
物足りなさというより、インタビュー下手か。

わざわざ、アメリカにまで行ったにも関わらず、自分の知りたいことのみのインタビューか?
自分だけが知りすすぎてはいないのか。
という印象がぬぐえない。

もちろん、本書に書かれていたことがすべてだとは思っていない。
現に、ウィリアム・ルソー氏に関しては、次のように書いてある。

驚いたことに、氏は2000年に東京で落合と会ったという。すいぶん長く続く友人関係だ。
落合と会った夜の話があまりにも面白いので、私は”落合シリーズ”のラストシーンに、この部分を引用しようとこのとき決めた。
氏とのインタビューの残りの部分はその時までのお楽しみとしよう。
落合信彦 破局への道p262

奥菜秀次の「落合シリーズ」のラストとは、・・・・・いつ?

この書き方は、次が約束されているものに対してのものであって・・・・

単なる取り越し苦労であればいいのだが・・・・


目次
誰も知らない落合信彦
●落合信彦 ブックス資料室
●奥菜秀次ブックス資料室
●あめりか冒険留学
●禁断のデビュー作
●落合信彦の消えた履歴書
●ぼく、ノビです
●忘却のかなた
●英会話睡眠学習
●封印された過去
●奥菜秀次氏への伝言
●奥菜秀次氏からの返信
●落合信彦・最後の真実
●落合信彦・破局への道
●ポストスクリプト2005
●落合信彦に全てを捧げた男
●捏造−ジャーナリスト落合信彦・増補新版
●あめりか冒険留学ふたたび
●勝ち組クラブ(The Winners'Club)
●落合・奥菜関連グッズ
●隠し通したかった本
●見えない政府
●日本人のメンタリティ
●ジャーナリストとしての姿勢
●人は我をCIAと呼ぶね 前編
●人は我をCIAと呼ぶね 後編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。前編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。後編
●国際ジャーナリストの情報分析
●捏造か真実か
●奪われし者たち
●消された勇者たち
●落合信彦と朝鮮
●差別に必要なもの、それは区別
●失うものといえば命ぐらいしかない
●騙し人
●虎を鎖でつなげ
●捏造、即、削除、南京大虐殺生き証人
●捏造する人々
●教科書から消えた戦争
●危ないジャーナリズム
●若き日の落合信彦
●マイ食器という考え方
●村山富市は何を成し、何を成さなかったか?
●安倍知子 国土保安隊
●山内惠子 気楽な稼業ときたもんだ!
●金子安次 腐れ外道の鬼畜帝国軍人
●捏造作家 吉田清治という男
●親日真相究明法と親日人名辞典
●朝鮮を知るための参考リンク集