第33話】 【 騙し人 】

落合信彦の小説に「騙し人」」、「ザ・ファイナル・オプション―騙し人〈2〉」というのがある。

騙し人  レビュー

出版社/著者からの内容紹介
某国のミサイルが日本を狙う。平和ボケ低能政治家に代わって、国を救うために秘策を練る、天才詐欺師4人。その武 器は恐るべき知能のみ。鋭い風刺に抱腹絶倒、新世紀に放つ書き下ろしピカレスク!

内容(「BOOK」データベースより)
救国の詐欺師たち。2005年。某国のミサイルが日本を狙う。平和ボケの低能政治家に代わって、国を救うために秘策を練る、天才詐欺師四人。その武器はおそるべき知能のみ!鋭い風刺に抱腹絶倒!新世紀に放つ、痛快無比の近未来ピカレスク。

騙し人 ホームページhttp://www.shueisha.co.jp/ochiai/dn/

ザ・ファイナル・オプション―騙し人U  レビュー

出版社/著者からの内容紹介
2006年。南太平洋の小国を救うため、稀代の天才詐欺師沖田次郎吉、足立梵天丸らは、米中両大国とアラブの富豪を相手に、空前絶後の巨大コン・ゲームを企てる。痛快無比の近未来ピカレスク!

内容(「MARC」データベースより)
2006年。激突間近の米中両大国とアラブの富豪を向こうにまわし、沖田次郎吉、足立梵天丸ら、5人の仲間が仕掛ける巨大な騙しのゲーム。「騙し人」シリーズ第2弾!

ザ・ファイナル・オプション  騙し人U ホームページhttp://www.shueisha.co.jp/ochiai/dn2/

いわゆるコン・ゲーム(詐欺物語)ものというやつです。それも、本人いわくコメディーなんだそうだ。

コメディーで上質のコン・ゲームで思い出されるのは、世界的ベストセラー作家であるジェフリー・アーチャーの「百万ドルをとり返せ!」 でしょう。

ストーリーは、 大物詐欺師のハーヴェイ・メトカーフに、株式詐欺で合計100万ドルを巻き上げられ、無一文になった4人の男。大学教授のスティーヴン、医者のエイドリアン、画商のジャン=ピエール、イギリス貴族のジェームズ。彼らは、メトカーフから、騙し取られた金を取り戻すことを決意。

ただし、奪われた100万ドルと必要経費以外には、1ペニーも多く取らず、それよりも1ペニーも少なくもなく。ここから始まる騙しあいの物語。敵役の、ハーヴェイ・メトカーフが最高に魅力的です。まさに最高のエンターテーメント作品。ジェフリー・アーチャーの作品は、どれを取っても一級品ですが。やはり、これが最高傑作でしょう。

なぜか、「百万ドルをとり返せ!」も「騙し人」も、どちらも4人組という設定です。 これは偶然だったのか、必然だったのか。それはさておき、ジェフリー・アーチャー、小説の面白さも、さることながら、その経歴もまさに波乱万丈。

29歳:史上最年少で下院議員になる。
34歳:詐欺で全財産を失う。2年後作家デビュー。
45歳:政界へ復帰し、上院議員になるもスキャンダルで辞任。
52歳:一代貴族(ロード)の称号を持つ。
59歳:偽証罪で逮捕。2年後刑務所へ入る。
63歳:出所。獄中記がベストセラーになる。

http://plaza.rakuten.co.jp/eiganosekai/diary/200507120000/

株式詐欺で全財産を失った経験を元に「百万ドルをとり返せ!」を書いたというのは有名な話。
スキャンダルで上院議員を辞任したのは、女性問題だったような気がするが・・・・違ってたかな?
その後、偽証罪で刑務所に入り、その経験を元に獄中記を書き、またまたベストセラー。「塀の中の懲りない面々」の安部譲二は刑務所の世界から作家の世界へだが、ジェフリー・アーチャーは作家の世界から刑務所へ。そしてまたベストセラー作家へ。さすがに世界は広い。

ザ・ファイナル・オプション  騙し人Uのインタビューの中で、
「ペン1本、口先ひとつでありもしないものを欲しくもない人に売るのが、本物のコンマンだ」
と落合信彦は語る。
1920年代に活躍したスコットランド人のアーサー・ファーガソンのような男のことを言うのだろう。

アーサー・ファーガソンが口先1つで売ったものは、

ネルソン記念柱(ライオンの彫像を含む)6000ポンド。
イギリスの国会議事堂1000ポンド。
バッキンガム宮殿、手付金2000ポンド。

ネルソン記念柱というのは、日本でいえば、東京上野の西郷さんの銅像のようなものか。
うーん、ちょっと違うかなぁ。
1925年、イギリスでの仕事を終え、アーサー・ファーガソンは海を渡り、新たなる標的を探す。
そして手がけたのが、

ホワイトハウス、1年10万ドルで99年の賃貸。初年度の賃貸料10万ドルは前払い。
自由の女神、供託金10万ドル。

よくもまあ、売りも売ったり。買うほうもどうかしてるとは思うが。

しかし、引退覚悟で臨んだ自由の女神の売買で、ファーガソンは致命的なミスを犯した。自由の女神像の前で、買主と手を組んで写真を撮ってしまった。そこから足がつき逮捕。5年の禁固刑をくらい1930年に出所。その8年後の1938年に亡くなっている。

アーサー・ファーガソンこそ、正真正銘、本物のコンマンというんでしょうな。
まさに事実は小説よりも奇なり。

なぜか、イギリスの作家というのは、書いた物も、そうなのだが、実生活でもスケールがでかい。 落合信彦が嫌いだという、「オデッサ・ファイル」 のフレデリック・フォーサイス。

嫌いというよりは、落合信彦>フォーサイスと思っていると、何かに書いていたような・・・
まあ、いいでしょう。だれが、誰をライバル視しようと、それは個人の勝手ですから。
そのフォーサイスの経歴ですが。

19才で空軍入隊後1956年から1958年まで勤務。
イースタンディリープレスのレポータとしてジャーナリズムの世界に入り、
1961年にロイター通信の特派員としてパ リ、西ドイツ、チェコスロバキアで過ごす。
1965年にBBC放送入りし67年にナイジェリア内戦(ビアフラ独立戦争)取材の特派員として現地入した。
そして1970年に処女作『ジャッカルの日(The Day of the Jackal)』を世に送り出した。
フォーサイスを語る上で欠かせない逸話として赤道ギニアのクーデター支援がある。
『ジャッカルの日』の印税により、ナイジェリアでの独立戦争に敗れ祖国を失ったビアフラ人のために傭兵部隊を雇 い、赤道ギニア共和国に対しクーデターによる政権転覆を1972年に図った。
しかし、計画は船への武器積み込み予定地であるスペインで、事前に買収していたスペイン国防省の役人の裏切りに より傭兵隊長がスペインで身柄を拘束され頓挫。
このノンフィクションのような話を下地にして、執筆されたのが第3作目にあたる『戦争の犬たち(The Dogs of War) 』でこの物語では作戦は成功している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

落合は小説で、太平洋上の小さな島を救っているが、フォーサイスは、現実世界でビアフラ難民を救おうとした。それも個人の力によって。アンビリーバボー !

フォーサイスは1938年8月15日イギリスケント州アッシュフォード生れ、落合信彦は、1942年1月8日東京都葛飾区 出身。日本風に言えば、3学年フォーサイスが年長ということです。

フォーサイスがこだわり続けた、ビアフラといえば、オイルマン時代に落合信彦が大油田を掘り当てている場所です。その詳細は、 「捏造ジャーナリスト落合信彦」、第3章 落合信彦「オイルマン伝説の虚構」に譲るとして、フォーサイスは自費でビアフラ難民を救おうとし、落合は、あるはずのない巨大油田を掘り当て200万ドル手に入れている。

フォーサイスのクーデターの動機が、この章に書かれています。

私はどちらかといえば感情的にならないほうですが、ビアフラでの出来事は私を怒りで奮いあが らせました。なぜなら戦争の最大の犠牲者は兵士たちではなく、子供たちだったからです。しかもイギリス政府がこ の戦争を支援していたのです。これには私は怒りをこらえることができませんでした。自分の国の政府がこの戦争に 荷担していたのですから。 慈善や同情を装い、しかしその一方で自らの武力をもって救援の食料を差し止めたり、実際は石油採掘の利権を巡る 石油戦争であったのに、石油のことはまったく関係ないそぶりをするなど、すべてが大国の利己主義のかたまりだっ たのです。毎日毎日死んでいく子供たちの姿を見つめ、死ぬ前に何時間も泣き続ける子供たちの声を聞き、私の怒り はさらに激しくなったのです。
(「21世紀への証言:スパイ 終わりなき情報戦」からの書き起こし)p153

義憤にかられ、やむにやまれず。ということでしょう。
これでは落合信彦ならずとも、かっこ良過ぎて妬ましく思うのも仕方がないのかもしれない。。

ジェフリー・アーチャーもフレデリック・フォーサイスも処女作で、ベストセラー作家となり、その印税で 、かたや詐欺で失った全財産を、はるかに超える額の収入を得、政界に復帰。こなた傭兵を個人で雇い、一国の政権 を転覆させようと企て実行する。というのは海外の出版界というか印税というのは、いやはや、なんとも凄いもんです。

フォーサイスのデビュー作「ジャッカルの日」
レビュー
出版社/著者からの内容紹介
暗号名ジャッカル‐ブロンド、長身、ひきしまった体躯のイギリス人。プロの暗殺屋であること以外、本名も年齢も 不明。警戒網を破りパリへ…標的はドゴール。計画実行日“ジャッカルの日”は刻々と迫る!

このレビューを見て、なにかピンときませんか。髪の毛は黒、長身、引き締まった体躯の東洋人。
そう、かのデューク東郷。ゴルゴ13 ですな。

ジャッカルの標的、ドゴールとはシャルル・ドゴール。
シャルル・アンドレ・ジョセフ・マリー・ド・ゴール(Charles Andre' Joseph Marie de Gaulle, 1890年11月22日 - 1970年11月9日)は、フランスの陸軍軍人、政治家で元大統領である。

ストーリーの結末は分かってるんですが、この「ジャッカルの日」ぐいぐいと引き込み一気に最後まで読ませます 。ただし設定が、ゴルゴ13と同じなんでジャッカルのキャラクターに新鮮味を感じないのが残念でしたね。 別に、これはフォーサイスには、なんの罪もない話ではありますが。
ちなみに「ゴルゴ13」のデビューは1968年10月、「ジャッカルの日」は1970年です。

天才詐欺師アーサー・ファーガソンに比して、現代日本の「騙し人たち」はどうなのか。
こんなHPがあります。
詐欺ゼロ 詐欺被害ゼロ運動

この中の 問い合わせ音源集
これが、詐欺師の手口。ただし注意点として、ここにあるものは、どれもこれも長いですから覚悟して見ることは必要です。

-三和債権株式会社(仮)-。

この三和債権株式会社(仮)の社員?の、粘り強さ(?)には、ある意味関心してしまいました。
まあ、この作者は 業者イジメ 笑いシークで、「業者イジメ」と名づけてるくらいですから、最初から引っ張れるだけ引っ張っちゃおうという魂胆があったんでしょうが、それにしても、 その相手をしているウチダですか、キレそうになるのを、すんでのところで踏みとどまり行きつ戻りつ客の相手をする。詐欺をするのも楽じゃないですね。

当たり前か、元手いらずの商売なんだから。
それにしても、簡単には電話を切らないものなんですね。
もっと簡単に逆ギレして電話を切るもんだと思ってたアタシが認識不足でしたね。

あと、リファインですか。この業者、バカ過ぎです。騙す相手に諭されてどうすんだよ。てなところ。

正直、どれもこれも笑えます。なんせ「業者イジメ」
理論武装していくと相手が手も足もでないというのが、よーくわかります。

中央債権回収サービスなんかは、ガラの悪さが災いして逮捕されています。

長野県警、架空請求事業者「中央債権回収サービス」の容疑者を逮捕

 長野県警は11日、県警捜査二課と須坂署などが架空請求詐欺の容疑で男性3人を逮捕したと発表した。逮捕された のは東京都東久留米市の萩原公貴(無職、42歳)、千葉県松戸市の藪崎勝巳(無職、32歳)、東京都足立区の砂金講一 (自称自営業、46歳)の3人だ。

 拳銃と実弾約50発を所持し銃刀法違反でも起訴されている萩原被告は氏名不詳の者と共謀して、架空の会社名「中央債権回収サービス」を騙り詐欺を働いた。須坂市の女性などに対して「電子通信料金未納分について、通信会社からの委託を受けた」などと書かれたはがきを郵送し、「料金の未払い分で訴えられている」と偽って、約100万円を2回に分けて送金させたという。

 薮崎、砂金両容疑者は、料金の振り込みに利用された銀行口座の開設し、キャッシュカードなどを詐取した容疑で逮捕されている。

 国民生活センターによると、中央債権回収サービスとみられる「チユウオウサイケンカイシユウサービス」の全国における相談件数は9月1日〜30日までで453件。長野県警では、県内で把握しているだけで、本件を含めて9件合計500万円がだまし取られているという。

2004/11/12 18:04

ただし、いくら理論武装したところで、相手が銃刀法違反で起訴されてるような輩ですから、素人が面白がって相手をするのは考えもののようです。


目次
誰も知らない落合信彦
●落合信彦 ブックス資料室
●奥菜秀次ブックス資料室
●あめりか冒険留学
●禁断のデビュー作
●落合信彦の消えた履歴書
●ぼく、ノビです
●忘却のかなた
●英会話睡眠学習
●封印された過去
●奥菜秀次氏への伝言
●奥菜秀次氏からの返信
●落合信彦・最後の真実
●落合信彦・破局への道
●ポストスクリプト2005
●落合信彦に全てを捧げた男
●捏造−ジャーナリスト落合信彦・増補新版
●あめりか冒険留学ふたたび
●勝ち組クラブ(The Winners'Club)
●落合・奥菜関連グッズ
●隠し通したかった本
●見えない政府
●日本人のメンタリティ
●ジャーナリストとしての姿勢
●人は我をCIAと呼ぶね 前編
●人は我をCIAと呼ぶね 後編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。前編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。後編
●国際ジャーナリストの情報分析
●捏造か真実か
●奪われし者たち
●消された勇者たち
●落合信彦と朝鮮
●差別に必要なもの、それは区別
●失うものといえば命ぐらいしかない
●騙し人
●虎を鎖でつなげ
●捏造、即、削除、南京大虐殺生き証人
●捏造する人々
●教科書から消えた戦争
●危ないジャーナリズム
●若き日の落合信彦
●マイ食器という考え方
●村山富市は何を成し、何を成さなかったか?
●安倍知子 国土保安隊
●山内惠子 気楽な稼業ときたもんだ!
●金子安次 腐れ外道の鬼畜帝国軍人
●捏造作家 吉田清治という男
●親日真相究明法と親日人名辞典
●朝鮮を知るための参考リンク集