【第26話】 【 国際ジャーナリストの情報分析 】

世界に情報提供者が1,000人いるという国際ジャーナリスト落合信彦。

私はつねに情報ソースをその信頼度によってAAA、A、B、C、D、の五つのカテゴリーにに分類している。信頼度はそのソースの置かれた立場、私との関係、バックにある政府の状態、時の国際環境、ソースの実績などを考慮に入れて分けている。

(中略)

いくらAAAやAクラスの情報が集まったからと言って、それをすぐに活字にできるかというとそうではない。これらの情報をさらに私自身が養ってきた国際政治の知識というフィルターにかけて分析し、取捨選択をしなければならない。これがいちばんむずかしく、時間がかかる。これが終わって初めて書くことになるのだが書いてる最中にも国際情勢は刻一刻と変化しているから情報チャンネルはつねに開けておかねばならない。そして新しい情報が入ればそれなりに修正しも必要となる。この種の本を書くのに時間と手間がかかるのそのためである。

日本が叩き潰される日  あとがき−ジャーナリストとしての姿勢
(p242〜p243)

その心意気や良し。落合のいうように、確かに時間と手間がかかる。かかり過ぎた。近代アジア史を最初からやるには、時間がいくらあっても足りない。ということで見切り発車です。

書籍データ
タイトル   従軍慰安婦の「心の痛み」も理解できずに、何が経済大国か
サブタイトル そしてわが祖国 朝鮮半島取材報告
著訳編者名 落合 信彦
掲載書誌  SAPIO
出版者   小学館
出版年   1993.10.28


落合信彦LIBRARY
OUR WORLD 1994年世界は

第1章――アジア・オセアニア――
●金泳三の「無血革命」
●『TK閥』解体
●新・韓国病
●韓国人従軍慰安婦問題
●元従軍慰安婦は訴える



初版発効日    1993.12.10

前者のSAPIOに掲載されたものを、単行本化したものが後者であろう。

1. 武力紛争下の性暴力に関する日弁連の取り組み
日本弁護士連合会は、これまでいわゆる「従軍慰安婦」問題について、数多くの会長声明、提言及び勧告などにおいて、

1. 旧日本軍の行った「従軍慰安婦」制度は日本政府が国家として責任を負うべきものであること
2. .「従軍慰安婦」制度の被害者に対しては1907年のハーグ陸戦条約第3条をはじめとする国際人道法のもとで日本政府が法的補償を行うべきこと
3. これら被害者の損害賠償請求権は戦後の国家間条約によって消滅するものではないこと

国連人権委員会で「武力紛争下の組織的強姦・性奴隷」に関する決議を求める日本弁護士連合会の意見書

落合の著作を読んではいないが、これに沿った考え方から取材、執筆したものと思われる。

まず「従軍」とは 軍隊につき従ってともに戦地へ行くこと。 とある。
従軍看護婦、従軍記者、従軍商人、従軍僧などを言う。

従軍看護婦は、軍属であり、従軍記者、従軍僧は、法令により定められた身分で指定された部隊につくことをいう。 命令、指揮系統は軍に帰属することになる。

軍属とは軍隊における非軍人。旧陸海軍では、軍に所属する文官と文官待遇者のほか、技師・給仕などをいった。

当然、従軍である以上捕虜としての資格を持つ。
ちなみに、民間人に捕虜の資格はない。

ハーグ陸戦条約

1.交戦者の資格と取扱い
この部では、ハーグ(ヘーグともいう)陸戦条約について書いてみます。
まずは交戦者の資格についてになります。交戦者とは実際に武器を持ち、戦う事を認められた「兵士」を指します。国際法ではこの交戦者以外の者が戦う事は認められていませんし、交戦者以外の者を攻撃する事も認められていません。

第一条 民兵と義勇兵
戦時国際法は正規軍だけでなく、下記の者にも適用される。
 1.責任者がいること
 2.遠くからでも判り易い特殊徽章をつけること
 3.武器を堂々と携帯すること
 4.戦争の法規慣例を遵守すること
  民兵や義勇兵団を持つ国は、これも正規軍とすることができる。
----------------------------------------------------------------
 第1〜3条は交戦者の資格を表しています。陸戦条約を適用されるには、この交戦者の資格を満たしていなければいけません。

 (中略)

---------------------------------------------------------------- 

第四条 取扱
 捕虜は、敵対政府の管轄下におかれ、捕まえた個人(部隊)の自由にはで きない。
  捕虜の人権は守らなくてはならない。
  捕虜の持ち物は武器、馬、軍用書類以外は取り上げられない。
----------------------------------------------------------------

ちなみに従軍記者や従軍商人も、捕まった時は捕虜と同じ扱いを受ける権利があります(第13条)。

つまり、従軍慰安婦に対してハーグ陸戦条約が適用されるには以上の資格をもっていなければならないということである。しかし、

所謂従軍慰安婦とは軍駐屯地近くに店を構え、若しくは複数の女性を連れて駐屯地を廻っていた軍専門の民間業者の元で働いていた売春婦の事であり、立場はあくまでも民間人。
金学順が死んだ・・・しかし12/17追加

先に述べたように、民間人にハーグ陸戦条約は適用されない。

日弁連のいう
2. .「従軍慰安婦」制度の被害者に対しては1907年のハーグ陸戦条約第3条をはじめとする国際人道法のもとで日本政府が法的補償を行うべきこと
が、果たして適用されるのかどうか。

次に、
1. 旧日本軍の行った「従軍慰安婦」制度
2. .「従軍慰安婦」制度
とあるが、制度とは、

せいど 1 【制度】
(1)国家・社会・団体を運営していく上で、制定される法や規則。

法や規則である以上、書類として残っていなければならない。が、今までただの一枚も発見されたという報告はない。

3.の損害賠償請求権については、項を改めて書いてみたい。
はじめドイツと日本の損害賠償の違いを調べようとしていたのだが、深みにはまってしまったようだ。

慰安婦(売春婦)は時代と場所を問わず世界中にあり、日本軍の兵士も慰安婦と当然接触があった。
さて「従軍慰安婦」という言葉であるが、日本の敗戦後28年目に突如として登場する。

日本ではじめて「従軍慰安婦」を戦争犯罪として世に広めたのが、千田夏光著「従軍慰安婦」(1973年)および「続・従軍慰安婦」(1974年)です。
この本では、千田氏が「挺身隊」として動員された朝鮮人女性20万人のうち、5〜7万人が慰安婦にさせられたと書いています。
しかし「挺身隊」とは軍需工場などへ勤労動員された者のことで「慰安婦」とは全く別のものです。また、挺身隊員で慰安婦になれと強制された例は一つも確認されていません。
(宋)キリスト公会 相模大野協会

千田夏光(せんだ かこう)、本名:千田貞晴(1926-2000)、小説家、ノンフィクション作家、元・毎日新聞記者

「日本軍は沢山の慰安婦を必要としたので、20,000人もの女性が1941年に日本軍に極秘裏に拉致された」
(『従軍慰安婦』、講談社文庫1993年の概要)
従軍慰安婦について

「論座」(朝日新聞社1999,9 「歴史論争を総括する」

秦 郁彦教授・千田夏光氏の対談)の中で従軍慰安婦問題について論議されているので、次に紹介する。

(千田)訴訟を起こした金学順さんの講演記録を読むと、軍による強制連行だったかどうかは不明確なんです。ご両親が離婚して、母親がおじさんに預けて、そのおじさんが彼女を業者に売った。軍が引っ張ったんじゃなく、業者が連れて行った。すると、軍による強制連行かどうか判然としないんです。

(秦)そうですね。金さんの場合は軍の関与がはなはだ曖昧なので、私は担当の高木健一弁護士に「もう少し説得力のある人はいないのか」と尋ねた。
そうしたら「今探しに行って戻ったところです」というので、私なりにチェックしてみたら、合格点をあげられる原告は一人もいなかった。
2)被害者はどういう人か

千田はいったい誰を取材して「従軍慰安婦」(1973年)および「続・従軍慰安婦」(1974年)を書いたのだろうか。1941年の1年間に2万人を極秘裏に拉致とは・・・・。

ましてや5万人から7万人が慰安婦にされたと書いているなら、「軍による強制連行かどうか判然としないんです。」などと人ごとみたいに言わないで、自分で取材した女たちを匿名でもいいから証言させればと、思うのだが・・。

また、「千田氏が「挺身隊」として動員された朝鮮人女性20万人のうち、5〜7万人が慰安婦にさせられた」と書いているが、

女子挺身隊とは、太平洋戦争末期に、若い男の労働力の大部分を軍隊への動員でうしなった国内の産業を維持するため、政府の命令によって、多くの女子が動員されたものである。
まず1943年9月23日の閣議によって、国内必勝勤労対策と称して、販売店店員、出改札係、車掌、理髪師など17職種の男子勤労が禁止され、これらは女子が行うものとされた。
そして25歳未満の女性が勤労挺身隊という名の下に動員されることになった。
さらに翌1944年8月23日には、勅令によって女子挺身勤労令が公布され、同11月10日には厚生省が女子徴用を実施し、女子挺身隊期間一年延長を通牒した。
こうして動員された若い女性達は各地の軍需工場や輸送機関、防空監視哨などで働いた。
黒澤明の映画

それでは、「強制的に連行し、本人の意思に反して慰安婦にさせた」事実があったのかどうか

参考資料: 「朝鮮新話」 鎌田沢一郎 昭和25年 創元社 P,320
 もつともひどいのは労務の徴用である。戦争が次第に苛烈になるにしたがつて、朝鮮にも志願兵制度しかれる一方、労務徴用者の割り当てが相当厳しくなつて来た。納得の上で応募させてゐたのでは、その予定数に仲々達しない。そこで郡とか面(村)とかの労務係が深夜や早暁、突如男手のある家の寝込みを襲ひ、或ひは田畑で働いてゐる最中に、トラックを廻して何げなくそれに乗せ、かくてそれらで集団を編成して、北海道や九州の炭鉱へ送り込み、その責を果たすといふ乱暴なことをした。但(ただ)総督がそれまで強行せよと命じたわけではないが、上司の鼻息を窺ふ朝鮮出身の末端の官吏や公吏がやつてのけたのである。
http://maa999999.hp.infoseek.co.jp/ruri/gulfwar_02_02.html   

これは、個人の犯罪である。国が命じた証拠とはなりえない。むしろ取り締まる側となっていた。

フィリピンの第14軍は軍紀が乱れているとの定評がありました。
42年5月2日の陸軍省会議で、大山法務局長が「南方軍の犯罪件数237件、支那事変に比べて少なし。
第14軍には強姦多し。女が日本人向きなるを以てなり・・・厳重な取締で激減せり」と報告していますが、8月12日の会議では「南方の犯罪 610件、強姦罪多し」とあり、効果が上がっていないことを自認しています。
このような証言をする女性は、慰安婦ではなく強姦の犠牲者です。
(当然、日本軍は陸軍刑法において「強姦罪」を設定していました。
強姦事件が発覚すれば日本軍は、法を逸脱した強姦した兵士を厳しく取り締まっていました)さらに重ねて言えば、日本軍はソビエト軍のように組織的な強姦を兵士に勧めてはいませんでした。
どちらかといえば、日本軍は組織的に兵士による強姦を取り締まっていました。
IV) 元慰安婦の証言に関する疑問http://www.nc4.gr.jp/y-watch/jp.comfortwomen4-2.html

昭和58年、吉田清治『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』という本を書いたこと事から、『従軍慰安婦』という言葉が一般に広まることとなる。

3)強制連行の加害者証言の信憑性
軍の命令で慰安婦狩りを行った体験談を語る唯一の加害証人は、『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』(三一書房)の著者吉田清治氏である。韓国の済州島へ行き現地の軍人達と次のように強制連行したと述べている。

翌日から徴用隊は慰安婦の狩り出しを始めた。
  ・・・私は直ちに部落内の狩り出しを命じた。路地に沿って石塀を張りめぐらせた民家は戸が閉まっていて、木剣を持った兵隊が戸を開けて踏み込んで女を捜し始めた。・・・
  隊員や兵隊達は二人一組になって、泣き叫ぶ女を両側から囲んで、腕をつかんでつぎつぎに路地へ引きずり出してきた。
  若い女ばかり八人捕らえていた。・・・」


 吉田証言は朝日新聞やテレビ朝日にたびたび登場したが、内容に疑問を持った方々(中村粲氏、板倉由明氏、上杉千年氏ら)の検証によって、軍の命令系統から本人の経歴まで全てが嘘であることが判明した。
秦郁彦氏は、唯一場所と時間が特定されている済州島へ現地調査に出かけたが老人たちに聞いても完全否定され、すでに調査を行っていた『済州島新聞』の女性記者にも「何が目的でこんな作り話を書くのか?」と聞かれる始末であった。
この問題には、第三者としての証言者がいないということである。
http://wwwi.netwave.or.jp/~mot-take/jhistd/jhist3_2_2.htm

吉田清治は後に、

「本に真実を書いても何の利益もない。事実を隠し自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやるじゃないか」
平成8年(1996年)5月29日付の週間新潮から。

と、開き直り捏造していることを認めている。

■1944年、3人の朝鮮人軍属から聴取した記録(USA公式文書)
※朝鮮人軍属の陳述。
※軍属=軍に関わる仕事をしていた民間人。
「太平洋の戦場で会った朝鮮人慰安婦は、全て志願者か、両親に売られた者ばかりである。もし女性達を強制動員すれば、老人も若者も朝鮮人は激怒して決起し、どんな報復を受けようと日本人を殺すだろう」
Composite Report on three Korean Navy Civilians List No. 78,dated 28 March 1945,"Special Questions on Koreans"(U.S.National Archives)
従軍慰安婦問題を仕掛けたのは日本人

「従軍慰安婦」問題は JOG(106)「従軍慰安婦」問題(上)
JOG(107) 「従軍慰安婦」問題(下)この2つのページに簡潔にかかれている。

と、落合信彦の言うように調べれば調べるほど時間と手間がかかる。
ふーっ・・・。

落合信彦は、『情報をさらに私自身が養ってきた国際政治の知識というフィルターにかけて分析し、取捨選択をしなければならない。』と書いてあるが、フィルターをかけすぎて見えなくなってしまったのか。
なっ?

ということで次回につづく。


目次
誰も知らない落合信彦
●落合信彦 ブックス資料室
●奥菜秀次ブックス資料室
●あめりか冒険留学
●禁断のデビュー作
●落合信彦の消えた履歴書
●ぼく、ノビです
●忘却のかなた
●英会話睡眠学習
●封印された過去
●奥菜秀次氏への伝言
●奥菜秀次氏からの返信
●落合信彦・最後の真実
●落合信彦・破局への道
●ポストスクリプト2005
●落合信彦に全てを捧げた男
●捏造−ジャーナリスト落合信彦・増補新版
●あめりか冒険留学ふたたび
●勝ち組クラブ(The Winners'Club)
●落合・奥菜関連グッズ
●隠し通したかった本
●見えない政府
●日本人のメンタリティ
●ジャーナリストとしての姿勢
●人は我をCIAと呼ぶね 前編
●人は我をCIAと呼ぶね 後編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。前編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。後編
●国際ジャーナリストの情報分析
●捏造か真実か
●奪われし者たち
●消された勇者たち
●落合信彦と朝鮮
●差別に必要なもの、それは区別
●失うものといえば命ぐらいしかない
●騙し人
●虎を鎖でつなげ
●捏造、即、削除、南京大虐殺生き証人
●捏造する人々
●教科書から消えた戦争
●危ないジャーナリズム
●若き日の落合信彦
●マイ食器という考え方
●村山富市は何を成し、何を成さなかったか?
●安倍知子 国土保安隊
●山内惠子 気楽な稼業ときたもんだ!
●金子安次 腐れ外道の鬼畜帝国軍人
●捏造作家 吉田清治という男
●親日真相究明法と親日人名辞典
●朝鮮を知るための参考リンク集