第10話】 【 落合信彦・最後の真実 】

落合信彦・最後の真実 が、正直ここまでとは、思ってもみなかった。ここのホームページにたどりついた人たちは、落合信彦に何らかの関心を持っていると思われる。このことは、ある意味、幸運だったともいえる。

それは、柔らかい(?)表現とはいえ、このホームページでは、落合信彦の疑問点を、少なからず提供しているからだ。

それは、この本を読む前の、緩衝材の役割を果たすのでは、と思っている。落合ファンが、なんの予備知識なしに、落合信彦・最後の真実を読む。ということは、知らずに猛毒を一気に飲み干すに等しい。それほどの劇薬である。

一言で要約すれば、落合信彦・最後の真実は、”作家落合信彦の、全否定の証明” に他ならない。

ただし、ぼくの受けた衝撃は、その内容にだけではない。落合信彦が、うすうす、ハッタリ、ホラ吹きと感じてはいた。それは、漠然としたものでは、あったのだが・・・

物を書く上で多少の誇張や脚色は、ノンフィクションであっても、当然なされるテクニックの1つでもある。 山際淳司のデビュー作である「江夏の21球」などは、まさにこのテクニックを駆使した、ノンフィクションの最高傑作の1つである。

これを「 スポーツグラフィックNumber」で読んだときの衝撃は、今も鮮やかに覚えている。そして、ぼくは、山際淳司のファンとなった。この雑誌、実家のほうを探せばあるような・・・気が・

しかし、少しばかりの誇張や脚色などという、生易しいものではない。落合信彦は、その著作、全編これ、無断引用、盗作の、オンパレードであるというのだ。奥菜秀次は丹念に一冊、一冊というより、一文、一文、元ネタとなった本と落合本をを検証し、比較検討を行なっている。その元ネタも、1つではない。2冊、3冊、4冊・・。翻訳ものもあるが、英文で書かれたものも多い。これは、落合本が未翻訳のものを、元ネタとしているからである。

奥菜秀次の検証は、言葉は悪いが、「重箱の隅をつつく、それも、針の先で。」といった具合だ。また、ここまでしなければ、 巨象(虚像?落合信彦)に、立ち向かうことは出来なかったであろう。

この本には、奥菜秀次の執念というか、怨念というか、そんなものを感じる。それは、根っからの熱狂的な落合ファンであった証明でもあろう。ぼく自身、落合信彦ファン歴は「あめりか冒険留学」からと、きわめて長い。

「落合信彦」の名前を求めて書店に行っていたぐらいのファンだったのだ。ネット上で、落合の 著作のほとんどがパクリであり、ホラであるというのを知ったときには、なんとなく感じていたとはいえ、少なからずショックを受けた。だからこそ、奥菜秀次が「落合信彦の本当の真実」に、気付いたときの、衝撃は想像に難くない。

これは恋愛にたとえると分かりやすいかもしれない。

そんな娘じゃない。そんなに悪い娘じゃない。まさか・・でも・・。
ところが調べてみれば調べるほど、想像していた以上に悪い女のだ。
気付いてくれ。
君はそんな娘じゃないだろう。

しかし、それでもなお、平然と嘘をつき続け、男を騙しつづける女。
といったところか。相手への、思いが強ければ強いほど、その思いが裏切られたときの衝撃は大きい。そんな思いが、この作品を書かせたのであろうか。

さて、 落合信彦・最後の真実であるが、
落合信彦・最後の真実 プロローグ ダラスより事すべて始まる

第一章    アメリカを葬った男   - 疑惑の始まり−

第二章   『2039年の真実』の真実解明への道

第三章   大ヒット作『2039年の真実』の真実とは?

ここまでが、ケネディ暗殺について書かれた、落合信彦を世に知らしめた
『2039年の真実』
に関してである。

『2039年の真実』の最高のウリである、ニクソン犯人説に関しては、読んだときから違和感を覚えていた。 それは、ケネディは、与党民主党であり、ニクソンは、野党の共和党であるということ。結果として、その後ニクソンは大統領になったが、前回のアメリカ大統領選における、ゴアのごとく消え去る可能性もあったのだ。

他党の大統領選の敗者が、時の大統領を暗殺すれば、自分に政権の座が転がり込んでくる。 これは、ナンセンスであり、荒唐無稽の物語だろう、との思いがズーッと心の中にk、わだかまりとして残っていた。

この違和感を、消し去ってくれたのは映画「J・F・K」であった。ただし、この映画が、真実だといっているのではない。映画「J・F・K」が「2039年の真実」よりも、 違和感なく受け入れられた、というだけにすぎない。

ぼくが、ケネディで、最初に思い浮かぶのは、漫画家、望月三起也 の  『 ケネディ騎士団(ナイト)』である。

本屋まで10キロといった、どいなかに住んでいた子供のぼくには、「ケネディ騎士団」連載初回の雑誌は宝物であり、何年もの間、大事に持っていた記憶がある。確か、表紙から何ページかは、カラーページであった。ただし2回目以降は、記憶にないから、読んでないのかなぁ・・・。

漫画雑誌など、年に2、3冊も買えれば、いいほうだったのだ。それに漫画を読んでいるところを、 親父に見られようものなら、ひどく叱られたものだった。「ケネディ騎士団(ナイト)」が単行本で7巻もあるとは知らなかった。

それは、さておき
第四章      ある前兆としての作品『北京より愛を込めて』
これは、手に入れることが出来なかった。早いうちに書店から消えていたようだ。

第五章      第二のターニングポイント『20世紀最後の真実』これで、わたしは、落合ファンをやめました。はオーバーだが、落合に幻滅感をもった。

後半部分に載っている「ナチの開発したUFO(?)の図面」は、なにかの本で読んだ記憶があるのだが、どうしても、思い出せない。落合信彦が使っているのだから、「本当にあったんだ」と思ったような気がしたんだが・・。しばらく後に出た「月刊ムー」に出た「20世紀最後の真実」の記事で見たものを、 後先を勘違いしたのだろうか・・・

よく、分からん。このときの「月刊ムー」は、いまでも持っています。

第六章      CIA! CIA!
第七章      嘘の頂点・大規模盗作『21世紀の演出者たち』
第八章      CIA情報ルート虚構の証明
エピローグ    盗作者死すべし
あとがきにかえて


となっている。

この中で、ぼくの興味を、もっとも引いたのは、第八章      CIA情報ルート虚構の証明である。ようは、下世話なものが好き、ということからだが。多分、多くの落合ファンが見たいと思っている部分なのかもしれない。

しかし、この本は、思わず引き込まれ、時間を忘れて読みふけった。というものではない。読み終えるまでに、3日かかった。それは、奥菜秀次の親切心が、読み手の興味を削ぐ。という弱点があるからだ。

たとえば、元本Aと落合本Bを比較し、AとBの共通点は、
1、偶然の一致  
2、落合は、無断引用もしくは盗作している。
そして、答えは 2 というような解説を、頻繁にしている。この手法が、読み手の想像力を遮断してしまうのだ。ようは親切すぎるのである。A,B両方の文章を読めば、おのずと答えが出ているにも関わらず、 書き手が必要以上に強調するあまり、読み手側が、本の中に入り込むことができないのだ。

それとは逆に、書き手の感情移入が激しいため、 読み手が引いてしまうという箇所がある。また、落合に対する、エキセントリックな文言が入っている。
第七章   嘘の頂点・大規模盗作『21世紀の演出者たち』
の中で顕著である。たとえば、

「ぶわははは!落合さんのギャグセンスはボブ・ホープ以上だ。」(p218)
「わたしは、吐き気さえしてきた。ウエー・・・・・・。」(p219)
「見事落合、よくぞ世間をたばかった!」(p237)

等である。

これは改訂新版でも削除されていない。どうして、だったのか?
これが、計算された奥菜のギャグ?やジョーク であったとしても、誉められたものではない。これを書いたがために、暴露本としての評価を与えられてしまった。 ともいえる。

このことは、「2ちゃんねる」上で、 奥菜を誹謗中傷する書き込みが多数なされたということと、無関係ではなかろう。熱狂的な落合ファンがこの本を読み、落合信彦への憧れが絶望に変わり、その矛先が落合信彦ではなく、 奥菜秀次に向かわせた、きっかけになったともいえる。これらの言葉が、ある意味、落合信者に付け入る隙を与えてしまったことは、非常に残念なことである。

だからといって、この 落合信彦・最後の真実を貶めるものではない。ここまで、緻密に検証されると、感情論だけの反論の余地はない。

落合信者いわく「落合信彦は勇気を与えてくれた」とか
「国際政治に目を向けさせた」
とか・・。

なにをや言わんである。もっともっと、いろんな本を読め。落合の著作だけが、本ではないのだ。

落合信彦・最後の真実を読む前に、せめて世紀の珍本『20世紀最後の真実』ぐらいは読んでから、 あるいは読み直してからの方が、より面白く読めるかもしれない。

『20世紀最後の真実』など、中古本を売ってるところにいけば、 大量に並んでいる。一冊100円で、あるいは、もっと安い値段で買うことだって出来るのではないだろうか。より楽しむためには、安いもんだ。

なぜかというと、検証本が、元を知らなければ楽しめないという、「物まね」に似ているところがあるからかもしれない。どんなに「ものまね」の対象に似ていようとも、その本人を知らなければ、まったく楽しめないからだ。

落合信彦・最後の真実を読んで、不思議な感じを覚えた事を付け加えておく。

それは、ネタ本と落合本を並べて検証している、落合信彦の文章表現の「うまさ」「巧みさ」である。これは、 ネタもとを、いかにアレンジするか?ということを考えて書いていくうちに、身に付けたものであろうか?

文章力アップには、こういうのもアリかな。なんて思ってしまった。

最後に、奥菜秀次は、「落合信彦評論家」という巷間の肩書き(ニックネーム?) を嫌がっていることを、ぼくへのメールの中で伝えている。
(第4話.落合信彦 「ぼく「のび」です」)

しかし、落合信彦の著作を、本人以上に理解し研究している 日本一の「落合信彦評論家」であるということを、この本を読んで 実感させられた。

(文中敬称略)

奥菜氏からの伝言 PART2
私を知る人は、例の恵さんからとった、と皆言いますが、そうでもあり、そうでもない、 というのが本当のところです。あんまりアホくさいので、由来を公開したことはありません。

と、また、はぐらかされてしまった。次回、メールに期待というところか。

正直、恵と聞いて(見て)「けい」?「けい」とは何ぞやと思っていた。しばらく考えてから「奥菜恵」という、女優?タレント?がいることを思い出した。

どんな娘だろうと、ネットで探してみたら、見たことあるよ。この娘。でも、知らなくったって、・・・・ねぇ。芸能界に友人も知人も、いるわけでもないし・・・・ (って問題でもないか?


目次
誰も知らない落合信彦
●落合信彦 ブックス資料室
●奥菜秀次ブックス資料室
●あめりか冒険留学
●禁断のデビュー作
●落合信彦の消えた履歴書
●ぼく、ノビです
●忘却のかなた
●英会話睡眠学習
●封印された過去
●奥菜秀次氏への伝言
●奥菜秀次氏からの返信
●落合信彦・最後の真実
●落合信彦・破局への道
●ポストスクリプト2005
●落合信彦に全てを捧げた男
●捏造−ジャーナリスト落合信彦・増補新版
●あめりか冒険留学ふたたび
●勝ち組クラブ(The Winners'Club)
●落合・奥菜関連グッズ
●隠し通したかった本
●見えない政府
●日本人のメンタリティ
●ジャーナリストとしての姿勢
●人は我をCIAと呼ぶね 前編
●人は我をCIAと呼ぶね 後編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。前編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。後編
●国際ジャーナリストの情報分析
●捏造か真実か
●奪われし者たち
●消された勇者たち
●落合信彦と朝鮮
●差別に必要なもの、それは区別
●失うものといえば命ぐらいしかない
●騙し人
●虎を鎖でつなげ
●捏造、即、削除、南京大虐殺生き証人
●捏造する人々
●教科書から消えた戦争
●危ないジャーナリズム
●若き日の落合信彦
●マイ食器という考え方
●村山富市は何を成し、何を成さなかったか?
●安倍知子 国土保安隊
●山内惠子 気楽な稼業ときたもんだ!
●金子安次 腐れ外道の鬼畜帝国軍人
●捏造作家 吉田清治という男
●親日真相究明法と親日人名辞典
●朝鮮を知るための参考リンク集