第3話】 【 消えた履歴書 】

『20世紀最後の真実』 (1980年8月19日号から11月4日号まで12週間連載) これを 「週間プレイボーイ」でリアルタイムで読んでました。毎週じゃなかったけど。

興味の引く、話題が満載ですもん。 ナチスドイツに、ヒトラー、オデッサファイルに、バチカン、Uボートに、南米。

高校時代、市立図書館に 『第2次世界大戦ブックス』 が置いてありました。特に。ナチス関連の物が大のお気に入りでして、 この本を、読むためだけに、通っていました。役に立たない無駄知識というのが、好きでしてねぇ。

『月刊ムー』の 神秘主義とか、UFOとか、不思議なる世界への興味は、人一倍強かったんです。ちなみに、オウムの浅原彰晃が、『ムー』に寄稿した文も、読んだような記憶があります。

UFOが、ナチスの秘密兵器というのは、特別、目新しい話題ではありませんでした。しかし、それを確認しに、かの落合信彦が、南米まで取材に行った。というのは、凄いと思いました。それまでの記事は、外国物の翻訳であったり 他の本からの、引用であったりと、リアリティーに欠けるモノが、多かったですから。現地調査を、行うというのは、さすが、落合信彦だと思いました。

ところが、アレ、アレですよ。これって矢追純一世界でしょう。落合信彦とも、あろうお方が、本気かい?

国際ジャーナリストの、ひょっとしたらジョーク?

落合信彦にとって、この本さえ書かなければ、いや、フィクションとして書いておけばかな?彼の出版物の中の、一点の汚点と、なることもなかったかと思うと、真に、ご愁傷さまのかぎりです。本人は「失敗した!」と思ってるのか・・・・なぁ。案外、そうでもなかったりして・・・・。

さて 『アメリカよ!あめりかよ!』 (1987年11月30日 第一刷発行)との比較検証。

ただし書きに、書き下ろし長編小説、とありますから、事実として捕らえていいのかは、疑問が残ります。しかし、この書き方だと、ノンフィクションと、受け止められても、しょうがないでしょう。ていうか、それを狙って書いていたのか?

奨学金

『GOLDEN SCHOLARSHIP GUIDE』:(P1)

「もし、あなたが行きたいと思う大学が、奨学金を出してくれる保証をしてくれない場合には、あなたは自分自身で、その大学における第一学期分の費用を出してくれるスポンサーを見つけなければなりません。 第一学期目が終わり、あなたが優秀な生徒であることを証明すれば、どんな大学でも二学期目からは、 あなたに奨学金を与えてくれるはずです。
また、そのスポンサーに奨学金だけではなく、あなたのアメリカまでの旅費、 およびアメリカについてから目的の大学へ行くまでの旅費も、負担してもらわなくてはなりません。」

『アメリカよ!あめりかよ!』:(P36〜P37)

「何回かの手紙のやりとりの後、オルブライトから奨学金支給の決定が伝えられてきた。奨学金は食費、授業料、教科書並びに参考書代、寮費、医療費、小遣いなどすべてを含む3800ドル。1ドルが360円、ヤミのレートで450円の時代である。今日なら優に1万5000ドルに匹敵する金額だ。これで念願のフル・スカラシップは獲得した。しかし、最も大きな問題が残った。アメリカへの渡航費である。」

ヤミのレートでって、ということはアメリカから送ってもらった3800ドルを闇で3800×450円=1710、000円で両替をして、その金をドルを360円で買い戻すと4750ドル。

950ドルの利益が出る。当時の日本円に直すと、342,000円か・・・・。うーん、やはり、頭にいい人は違う。ビジネスは難しくないと、豪語するだけのことはありますね。

ヤダナー、分かってますよ。3800ドルは、アメリカに行ってからの事でしょ、冗談ですヨ。ジョーダン。

ここは矛盾してません。問題は次の部分です。

『GOLDEN SCHOLARSHIP GUIDE』:(5ページ目)

「私の場合にはとても簡単でした。 たいへん、幸運なケースといえるでしょう。 私が偶然東京で会い、ほんの3時間足らず、東京を案内してあげたことによって親しく文通するようになったその人に、後で返す約束で、アメリカまでの旅費を立替えてもらいました。その額は約10万円でした。」

『アメリカよ!あめりかよ!』:(P38)

「一人の日本人学生が旅費が無くて困っているというニュースを町の新聞社に流せば 300ドルぐらいのカンパはすぐにでも集まるはずだった。だからあの時、学校側に私の立場を説明すれば、 旅費のことであれほど苦しむこともなかったかもしてない。しかし、私はそれだけはしたくなかった。 ・・・・(中略)・・・しかし、旅費となると話は別だ。それは施し以外のなにものでもない。」

いやはやスゴイですね。かたや、奇特な人からの援助。こなた、すべて己の力で道を切り開くと言うんですから。こうも違うと「お見事!いよっ!大統領!」とでも、一声かけてやりたくなるような、気持ちになりますね。

「施し以外なにものでもない」ですか・・・・・。20年前に書いた本には、3時間足らずしか会ったことない人間から、厚かましくも、金を借りたと言ってたのに・・・

人間、年齢を重ねると、昔の話を美化するという、傾向があります。若い時は、苦しかったけど一番良い時代だったとか、俺みたいに、苦労に苦労を重ねてきた人間も、少ないだろうとかね。時間が経てば、細かいとこなんて記憶から飛んでるってこともあるだろうし、しょうがないっていやあ、しょうがねえのかな。

日本人に金貸して、留学させてくれた親切な人の話。どっかで、聞いたか読んだような気がするんだが・・・誰の話しだったかなぁ・・?

思い出せない。ウーン・・誰だっけなぁ・・?
ミッキー安川だったかなぁ。
違ってるかなぁ・・・?

ミッキー安川の 留学中の話の中に、ガールフレンドの父親に散弾銃でケツ撃たれて、入院したってえのがあったよなぁ。そういえば、ノビーも、確か、女に銃で撃たれたってえのがあったよな。

アメリカに留学すると、みんな銃で狙われるんかいのう・・・。まさに、アメリカは銃社会を象徴しているような、話やな。また、話が飛んじまったい。

旅費を、立て替えてもらったという、 シンデレラストーリーは、自分でもちょっと無理があると思ったのか、それとも 苦労した話の方が、浪花節的で日本人向けだと思ったのかは定かではないが、まさに、コペルニクス的転回だね。

どっちの話しも、作り話だったってことだと、それこそ、シャレになりませんけど。どっちなんです。教えてNoby!


目次
誰も知らない落合信彦
●落合信彦 ブックス資料室
●奥菜秀次ブックス資料室
●あめりか冒険留学
●禁断のデビュー作
●落合信彦の消えた履歴書
●ぼく、ノビです
●忘却のかなた
●英会話睡眠学習
●封印された過去
●奥菜秀次氏への伝言
●奥菜秀次氏からの返信
●落合信彦・最後の真実
●落合信彦・破局への道
●ポストスクリプト2005
●落合信彦に全てを捧げた男
●捏造−ジャーナリスト落合信彦・増補新版
●あめりか冒険留学ふたたび
●勝ち組クラブ(The Winners'Club)
●落合・奥菜関連グッズ
●隠し通したかった本
●見えない政府
●日本人のメンタリティ
●ジャーナリストとしての姿勢
●人は我をCIAと呼ぶね 前編
●人は我をCIAと呼ぶね 後編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。前編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。後編
●国際ジャーナリストの情報分析
●捏造か真実か
●奪われし者たち
●消された勇者たち
●落合信彦と朝鮮
●差別に必要なもの、それは区別
●失うものといえば命ぐらいしかない
●騙し人
●虎を鎖でつなげ
●捏造、即、削除、南京大虐殺生き証人
●捏造する人々
●教科書から消えた戦争
●危ないジャーナリズム
●若き日の落合信彦
●マイ食器という考え方
●村山富市は何を成し、何を成さなかったか?
●安倍知子 国土保安隊
●山内惠子 気楽な稼業ときたもんだ!
●金子安次 腐れ外道の鬼畜帝国軍人
●捏造作家 吉田清治という男
●親日真相究明法と親日人名辞典
●朝鮮を知るための参考リンク集