【第2話】 【 落合信彦・禁断のデビュー作 】


落合信彦

1942年1月8日 東京都葛飾区出身 18才で米国オルブライト大学のスカラシップ(奨学金制度) の資格を独学で取得し単身アメリカに渡る。同国テンプル大学大学院で国際政治学を学び 石油の採掘にからむオイルビジネスに従事。その後ジャーナリストに転身し、1977年週刊文春に連載したケネディ暗殺の謎に迫る『二〇三九年の真実』で注目を集める

私、貧乏性なもんで、本を捨てたり、焼いたり、売ったりとかを基本的には、出来ない人間なんです。だから、こんなもの、未だに持ってるんでしょうけど。

『GOLDEN SCHOLARSHIP GUIDE  落合信彦 著』ですが、書店では絶対に、手に入らない物です。

奥名秀治の『捏造ジャーナリスト 落合信彦』 の中で『あめりか冒険留学』を、幻のデビュー作と、謳っているので、この本については禁断と名付けました。

『捏造ジャーナリスト 落合信彦』 『落合信彦・最後の真実』
この2冊とも、読んでないので、内容がどんなのかは、分かりません。
(タイトル見ただけで、だいたいの想像はつきますけど)とは、言いつつ、ブックオフで、探しても見つからなかったのには、非常に残念な思いをしました。(笑

GOLDEN SCHOLARSHIP GUIDE

ゴールデンスカラーシップ   発売元  日本記憶術研究会
  東京都中央区銀座四丁目七番地七十七銀行ビル

  B4版 340ページ 

  初版発行 昭和42年12月1日 
  2版発行  昭和43年2月25日 
  3版発行 昭和43年7月15日

改めて読み直してみて、『あめりか冒険留学』を 、読んだあとに、購入したものであるということを、ぼんやりと思い出しました。日本記憶術協会、というのは、通信教育の団体ですね。

たしか、 本体は、オレンジっぽい茶色の、B4(B5?)サイズで、単語カード本のようなものだった気がします。それに付録として付いてきた物がこれでした。本体の方は、探してみましたが、ありませんでした。

海外へ行ってみたいという気持ちは、小学生ぐらいから持っていて、TV番組で「すばらしい世界旅行」の 久米明の、ナレーションを聞くたびに、世界中を自分の目で、見て回われたら、どんなにかすばらしいことだろう、なんて思ってました。

あとは『兼高かおる 世界の旅』とかは好きな番組でした。

TVドラマなんかは、数多く見ていたので、アメリカが、最も親近感を持ってる外国ではありましたが、自分とは、縁もゆかりも無い、別世界のことと見ていたことも、確かです。

そこへ、アメリカという国を、強烈に印象付け海外で暮らすことも、手を伸ばせば、ひょっとしたら、届く世界なのかもと思わせたのたのは、間違いなく『あめりか冒険留学』でした。そして、その案内役は、落合信彦でした。

この本の、前書きの中に、

この本に対して日本記憶術研究協会理事長、及び協会
の方々が寄せて下さった誠実なご協力と御理解に心から
感謝する。そのお陰で米国留学の機会に恵まれなかった
多くの日本の男女がすぐにでもアメリカへ行き勉学に励
むことができるのである。
この編集にあたり、価値ある助言と提案を与えてくれ
た落合久江氏に感謝したい。
最後にこの本の内容についていろいろ有益な助言を与
えてくれたトーマス・L・ホール氏、及び彼の原稿に対
しての絶えまない関心と激励に心から感謝の意を表する。

落合信彦

 1968年 東京

      Acknowledgment
My sincere gratitude to Nippon Kiokujutsu
Kenkyukyoukai for their faith in this
project. Because of their help. many
Japanese students will soon study in
America who otherwise would not know
of the many scholarship opportunities.

My thanks to Hisae Ochiai for her
editorial and comparative cultural
suggestions.

And my appreciation for the stimulating
discussions relating to the subject matter
with Thomas L. Hall nad his untiring
efforts regarding the manuscript.

           Nobuhiko Ochiai
              Tokyo 1968

とあるので、彼の著作物の中で、最初のものではないかと思います。

この本は、アメリカ留学をするための、ハウツー物とでもいうべきもので、留学するための準備とか、アメリカでの学生生活について、例題を挙げて、事細かく説明しています。

そのハウツー部分が、1ページから99ページまで、
100ページ目から340ページまでは、
1ページに2校づつ奨学金を受けられる大学のリストとなっています。

『あなたへの忠告−行為:』(19ページ目)

「大学生活におけるセックスについても、ぜひここで触れてみたいと思いましたが、 この本の性格からして、次の機会にゆずるべきだと判断しました。もし、興味がありましたら、その旨、葉書でお知らせ下さい。 その本が発行され次第お知らせします。」

その本とは『あめりか冒険留学』を、さしていると思われます。この時点で、原稿が出来上がっていたのか、まだ、構想段階だったのかは、分かりませんが、いずれにせよ、このときから、3年後に、彼は作家としてデビューするわけです。ヰタ・セクスアリス、ではないでしょうが、どうしても、自慢したかったんでしょう。

この本には、他の著作には書かれていない部分があります。

『スポンサーの探し方』(5ページ目)の中で、

「私が偶然東京で会い、ほんの3時間足らず、 東京を案内してあげたことによって親しく文通するようになったその人に、後で返す約束で、 アメリカまでの旅費を立替えてもらいました。その額は約10万円でした。」

そして、そのすぐあとに

「わたしの兄の場合には、私のように偶然の幸運をあてにしないで、 彼自身が努力したのです。彼はまずアメリカの大学に手紙を出し、スポンサーを見つけてくれるよう依頼したのです。 (中略)大学が兄の渡米を援助してくれる人を見つけてくれたのです」

約10万円をいうのは、固定相場制で、1ドル360円の時代、300ドルを日本に来た米国の観光客? ビジネスマン?米軍関係者?かなんかに、スポンサーになってもらった、ということですね。

当時の、300ドルというのが、 どれくらいの価値なのかは、想像もつきませんが、その頃のアメリカには、そうやって、若い人間を育てるという、気概みたいなものを、持っていた人が多かったのかもしれません。古き良き時代の、アメリカ人ということでしょうか。

『序』(1ページ目)

「今、ここで私が六年間にわたるアメリカでの学生生活をかえりみて云えることは、 ただ"満足"の一語につきるものです。」

『あなたへの忠告』(19ページ目)

「私は日本を去る前には、セックスに対して非常に無知でした。 しかし、6年もアメリカにいると、たいがい  (後略)」

6年間の、アメリカ生活というのを強調してます。そして、前書きの中にある、落合久江という名前は、彼の母親のであると思われます。このとき、彼は母親と、東京で少なからず、彼女のアドバイスを、受けていたということです。>別に、息子が母親と会うということは、なんら、不思議なことではないのだが・・・・

ピアノバーで「無法松の一生」を聞いて、急に里心がわき、何もかも投げ捨てて、 11年振りに、日本に帰ってきたってぇのは、なんなんだ。
おおーい!このときの里帰りは忘れてしまったのかー!!

文章としては、引用文を見てもらえば分かるとおり、非常に読みにくいものです。下手な翻訳本を、読んでいるようで、 1ページ読むだけで、疲れてしまい、次のページに手が掛からない、という代物。

むかしロッキー青木が テレビで、しゃべっているのを見て、日本語がちょっとヘンになってて、聞きづらかったのを思い出しました。苦労をして、外国暮らしをしていると、日本語のイントネーションなどが、変わってくるからだそうです。ハリウッドへ行った、カンフーの映画俳優で、風間某なんかも、そういえば日本語が変だったよなぁ。

まさに、この当時の、落合信彦の文章は、それを地でいってるようなものです。言葉ではなく文章で。そして思い出しました。第4帝国という本。なんとか、読みきろう、と思って頑張ったんだが、3分の1も進まないうちに、GIVE UPしてしまいました。これはヒドかった。

「なんだ、この翻訳、学生アルバイトでも、頼んだのか」と憤慨したのだが、アルバイトではなく、案外< 本人が、翻訳したものかも?と思いなおした、次第でした。


目次
誰も知らない落合信彦
●落合信彦 ブックス資料室
●奥菜秀次ブックス資料室
●あめりか冒険留学
●禁断のデビュー作
●落合信彦の消えた履歴書
●ぼく、ノビです
●忘却のかなた
●英会話睡眠学習
●封印された過去
●奥菜秀次氏への伝言
●奥菜秀次氏からの返信
●落合信彦・最後の真実
●落合信彦・破局への道
●ポストスクリプト2005
●落合信彦に全てを捧げた男
●捏造−ジャーナリスト落合信彦・増補新版
●あめりか冒険留学ふたたび
●勝ち組クラブ(The Winners'Club)
●落合・奥菜関連グッズ
●隠し通したかった本
●見えない政府
●日本人のメンタリティ
●ジャーナリストとしての姿勢
●人は我をCIAと呼ぶね 前編
●人は我をCIAと呼ぶね 後編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。前編
●ノビーは、あるぜんちな丸で海を渡った。後編
●国際ジャーナリストの情報分析
●捏造か真実か
●奪われし者たち
●消された勇者たち
●落合信彦と朝鮮
●差別に必要なもの、それは区別
●失うものといえば命ぐらいしかない
●騙し人
●虎を鎖でつなげ
●捏造、即、削除、南京大虐殺生き証人
●捏造する人々
●教科書から消えた戦争
●危ないジャーナリズム
●若き日の落合信彦
●マイ食器という考え方
●村山富市は何を成し、何を成さなかったか?
●安倍知子 国土保安隊
●山内惠子 気楽な稼業ときたもんだ!
●金子安次 腐れ外道の鬼畜帝国軍人
●捏造作家 吉田清治という男
●親日真相究明法と親日人名辞典
●朝鮮を知るための参考リンク集

捏造ジャーナリスト
落合信彦 増補新版

著者:奥菜秀次
出版社:鹿砦社
増補章
ポストスクリプト2005

に掲載されています♪