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納豆BOOKS資料室
北大路 魯山人 他
中央公論社
発売日:1995/06

ピュア

魯山人を始めて知ったのは、中学生の時で、美意識の高さと
自らの芸術に対する妥協のなさとに驚いた。

魯山人は「書、絵、料理、陶芸」などと、その活動範囲は多岐に渡るが、
料理の場合、魯山人がいないので、作ってもらうことができない。

彼の料理観を知る上で、この本に書かれていることも一つの頼りになる。

現代日本にも彼のような存在はあるのかも知れないが、
くだらぬ文化が跳梁跋扈し、それが邪魔しているのか、
なかなか目立つ存在となれない。

芸術に携わるものは、美意識高く妥協なき作品を作らねばならない。
「卑怯の世俗から脱するより道はない」



北大路 魯山人 他
中央公論社
発売日:1992/05

好きだ

私は魯山人の好みが好きだ。
友人である青山二郎は魯山人の発言を皮肉るが、
彼も魯山人の真意はわかっている。

「現代と言う時代が汚いから、芸術作品も汚くて良い」等と言う人間は
魯山人の言うところを、よくよく噛み締めた方が良い。
ちなみに、私は永井荷風も好きなのだが、
「美味しんぼ」の雁屋哲氏も荷風が好きなようである。

青山も白洲も「全てが良いと言うわけではない」と言っている通り、
書などは、ずば抜けて良いと言う訳ではなく、
私は何気ない小物などが一番好きなのだ。
即興で描いたクロッキーなども本当に美しい。

現実に妥協するのではなく、「美的生活」を大事にした魯山人を、
日本人は大切に思わねばならない。
彼に学ぶ所の重大さは、少しも色褪せない。




北大路 魯山人 他
中央公論社
発売日:1996/09

良い

私は平安・鎌倉の仮名書が一番好きで、魯山人の書論のなかでは、
その辺りの「具体例」は比較的少ないのだが、
魯山人の好みが縦横無尽に炸裂するこの書論の内容は、
彼の高い美意識と大切な心構えが説かれている。

魯山人のあげる具体的な作品も素晴らしく(能書が多いです)、
彼の目の良さに、本当に納得できる。



北大路 魯山人
文化出版局
発売日:1980/01

変わらない美味しさ

魯山人といえば某有名なグルメコミックを思い出す人もいるはすだ。魯山人を目標とし「美食倶楽部」を経営する父親と反目する息子が料理対決を繰り返すという「あの」有名コミックだ。

そのコミックにはフランスの伝統ある鴨料理店で、調理中の鴨を持ってこさせ、有名店のオリジナルソースではなく、わさび醤油で食べたという魯山人の奇抜な行動が引き合いに出されているが、この本によると事実らしい。その行動の背景を含めた詳細も一読の価値がある。

もちろん、グルメに関する本であり、ふぐ、うなぎ、あゆ、はも、ぐじ(甘鯛)など高級食材が満載である。しかし意外に豆腐、納豆、かぶなどの庶民的な食材も登場し面白い。また初版は昭和30年代に発行されているので食材の値段などが現代とは異なるが、グルメの対象となる食材というものが意外に変化しないということもわかり面白いと思う。「変わらない美味しさ」を知りたいなら、読む価値がある一冊。


和食が食べたくなる

魯山人が色々な料理について、その食べ方、味わい、思い出等を語った本です。一つのテーマが、長いものでも3ページほどで区切りが付くし、また鮎、河豚、豆腐、鴨、茶漬けなど料理単位で区切られているため、目次を見て自分の好きな食材から適当に読んでいく、といった読み方が可能です。愉快なのは、巻末に掲載されている魯山人の洋行記録で、ヨーロッパ、アメリカ各地で食べた料理を批評していますが、やはりというか、まあコキおろしています。トゥールダルジャンでは、鴨に熱を入れすぎていて味が台無しになっているとして、ギャルソンに命じて料理途中の鴨を出させ、それを持参したわさび醤油で食したら大変うまかった、といったようなエピソードが載っています。料理好き、特に和食に目が無い方には楽しめるでしょう。


北大路 魯山人
角川春樹事務所
発売日:2004/10

食へのあくなき追求

北大路魯山人がコンブだしのとり方から東京のすし屋まで語った料理語録。彼は料理とは理(ことわり)を料(はかる)ることといい、合理的でなければならない、ものの道理に合わないことではいけない、と言い切っている。周りに対して厳しい人だったんだろうな。料理を芸術まで高めるにはコレぐらいしなければならなかったんでろうな。
色々な部分で同感できないところもありますが、料理に「命」をかけた男の考えの一端を窺い知る事が出来ます。


魯山人の食卓
北大路 魯山人
角川春樹事務所
発売日:1998/09

魯山人を味わう

天才料理人で陶芸館の魯山人が食について語る。車海老の茶漬けは、呼んでいるだけでその贅沢さが舌に感じられそうだ。魯山人の食に対する姿勢、こだわりが楽しめる。ただ時代が古いため、名が出てくる店で味が落ちてしまっているところもあるのが難点。それでも、魯山人の舌、感性をたよりに食を楽しむのはいい。料理はすべて食材が命。魯山人の主張です。

北大路 魯山人 他
二玄社
発売日:1998/06

「美と接吻を続けるでなければ、美術家としての生命はない」

器、食、書、画と日本文化における多方面で才能を発揮した北大路魯山人。魯山人といえば気難しく、わがままで口うるさい男という印象があるが、美に対する一切の妥協を排し、独立独歩の人生を歩んだ彼の言葉にはどれも真実の力がある。この本はそんな魯山人語録を美しい写真とともに一冊の本にまとめたものであり、魯山人の人となりを知るにはよい入門書となるだろう。編者の平野雅章氏はかつて魯山人に師事した経歴をもつ。私は京都祇園の何必館で魯山人のコレクションを見ていっぺんで魯山人ファンになり、帰りに書店で思わずこの本を買ってしまいました。



長浜 功
新泉社
発売日:1998/08

白崎秀雄説魯山人の対極として

「一冊の本は魯山人を色眼鏡で見て捏造や虚構をふんだんにまき散らしていた。」「この本はそうしたある一冊に対する全面的な挑戦である。」・・・・・・これは、‘はじめに’に掲げられた一文です。この「一冊」とは白崎秀雄作・北大路魯山人のことで、著者は徹底的に自分の目で見て耳で聞き、歩き回り、白崎説を一つ一つ、否定していきます。
著者は魯山人の墓の前で「あなたを歪めて伝えた虚構を追い払って正しいあなたの姿を残すように努力しますから応援してください。」と合掌し線香を手向けるまでします。
その姿は偏執的でさえあります。

この本は巷で定説となっている魯山人の悪評を覆していきます。が、読む側は著者のあまりの‘白崎憎し’的姿に気持ちがひいてどこまで賛同してよいのか悩むところです。

白崎氏の作品と対にして読むべきとおもいます。