【 第12話 】 【 祭りのあと  】

台風16号 9月1日10時20分、秋田市で観測史上5番目となる37・2メートルの最大瞬間風速を記録した。 我が実家の被害は、この1時間後ぐらいであった。

台風の吹き返しの風の怖さを改めて、感じさせた。

これだけの大木となると、撤去するにも、人の手で、どうとか出来る代物ではない。早速、クレーン屋に電話をした。明日、午前中は無理。とのことで午後から、来てもらうことにした。

料金は1時間あたり、5000円。最低保障で半日分2万円とのこと。

4時間あったら、倒木だけでなく、前々から気になっていた、枝が伸び放題の、家の後ろにある桜も切り倒すことができる。
ということで、半日契約ということにした。

あとは、明日のための準備。屋根に上がるためのハシゴと脚立を用意。チェーンソーを点検し、燃料を買って来る。

2階の屋根部分まで
覆い被さっている。
下ろし方を、間違うと一階の
屋根に落ちてしまう。

翌日、午前中にクレーンオペレーターが、下見に来た。
「これなら、道路から近いしユニックでも大丈夫だろう。」という。

クレーンよりも、荷台に木を積んで移動出来るので、道路占有時間が少なくて済む。ということでユニックで撤去することにした。

撤去の作業員も業者に頼むと、すべてやってくれる。そうすれば、一切自分では手をかけなくて済む。が、こちらの予算の都合もある。

オペレーター1人だけと昨日の電話で、予約していた。

しかし、自分1人での作業となると不安もあった。そこで、近所の知り合いの人に手伝って貰うことにした。

屋根に上ってみて、びっくり。、予想以上に幹が太く、長い。

とりあえず、一階の屋根に落ちないように、ワイヤーで支えるように吊り上げ、下側にある、太い枝を払う。

そこから、少しずつワイヤーを張りながら、上に向かって枝を落とすつもりだったのだが、軽くワイヤーを張ったら、意に反して、折れた部分から外れ、宙づり状態になってしまった。

後はもう、電線に掛かるわ、屋根が邪魔になるわ、で少しずつ、ハシゴをかけ直しながら、引っかる部分の枝を払い落としていった。

一時間半後。やっとの思いで地上に降ろすことができた。

写真では分かりにくいが
直径30センチ以上あった。
木が腐って折れたのではないことが分かる。

  この切り倒した木や枝の周辺には檜のような、いい匂いが 立ちこめていた。しかし、松の一種であることを証明する かのように、切り口から白いヤニが、吹き出していた。

その後、家の後ろの桜の木を切り、隣家の枯れた木を切り倒し終わったのが、夕方の5時、4時間の時間内に、ユニック作業を終わらせることが出来た。
というか、時間目一杯に使ったというべきか。

その後、まる2日かかって、この木の片づけをしたのだが、そのことが、我が身に不幸をもたらした。

【2004/09/08】 ▲秋田に生まれし運命とて】  【←前へ】  【次へ→】  ↑ページの先頭へ!