【第8話】 【 芋の子汁(いものこ汁 ) 】

秋田では、秋のアウトドア料理の定番と言うべき、芋の子汁(いものこじる)。 「なべっこ遠足」といえば、芋の子汁を屋外で作って食べる事となる。

山形では「芋煮会」。これも、知名度という点では山形に大きく遅れをとっている。ちなみに、芋の子=里芋である。って釈迦に説法でしょうが。

芋の子汁といえば 山内村の特産品として有名。

クリックすると、いきなり村民歌がかかる。誰に聞かせるつもりなのか??

しかし、山内村で出している芋の子汁は味噌味。

単なる芋の子の味噌汁なら別だが、 鶏肉が入ると、脂の臭みが強調され美味かぁない。山内村のすべての家が、味噌味だとは思えんのだが。案外、特産品として売り出すときの、力関係で決まってたりして・・・・。 「芋の子汁」は味噌なんだー!と一番大きな声をあげた人間に同意した?

好みの問題ではない。美味いか?美味くないか?最も根本的な話。食べ比べてみれば一目瞭然。わざわざ選んで買ってきた山内産芋の子がボコボコしていて、まるで大根のような食感ということも珍しいことではない。

適地適作は当然であるが、一番大きなものが地力ということ。

えだまめの山形のブランド品である「だだちゃまめ」。
山形市内の旅館の主人から聞いた話なのだが、「だだちゃまめ」の特産品として有名な地域(名前は失念)で、国道13号線の片側がだけが、「だだちゃまめ」の名前で売ることが出来るらしい。

ところが反対側でも、枝豆を植えて「だだちゃまめ」として売り出した。という。 「味が違う」というのだが、この話、あながちオーバーな例えではない。

道路一本隔てた農地であっても、その差は歴然というのは、百姓の間では常識中の常識なのだ。

ただし、この宿の主人の「らしい」は、時として疑わしい。毒きのことして有名なツキヨダケ。 これを食した宿の主人の友人の話によると、これがすこぶる付きの美味だという。当然、中毒を起こした。 それでも、もう一度食べてみたいと言っていたという。

それで「食ったの?」と聞いたら、「いや、俺は・・・」だと。

わたくしとしては絶対に、ごめんです。毒きのこ中毒の、 あの苦しさは2度と味わいたくありませんから。

それはさておき、このようにブランド品として売られている「○○産」すべてが、同じ味ではないということは覚えておくべきでしょう。

芋の子汁のレシピ

材料

  • 芋の子
    好きなだけ。何度もいうが家庭料理とはそんなもの。以下の材料も同じ。
  • 鶏肉
    地鶏、比内地鶏などとは言わないが、ブロイラーは×。
    ブラジル産などは言語道断。
    できれば地鳥の親鳥の肉が手に入れば、最高。
  • こんにゃく
    糸こん。結びこんにゃく。板こんにゃく。自分の好きなやつ
  • きのこ 
    今はマイタケが主流だが、雑きのこの王様というべき沢モタシがベスト
  • セリ 
    これがポイント
  • ねぎ

あとは自分の好きなもので、味を壊さないものなら、なんでもOK、
豆腐でも油あげでも、なんでも入れれば〜!

  • しょうゆ

地鶏とブロイラーの見分け方。

肉の色が違う。  (それだけかい・・・って、見れば分かるって);

作り方

まず、ナベに湯を沸かし、芋の子を入れる。(もちろん、適当な大きさに切って)このとき注意しなければならないのが、 決して、煮流したりしてヌメリを取ろうなどとは思わないこと。

芋の子はヌメリがあるからこそ芋の子。

ヌメリのない芋を食いたいと思ったら、 ジャガイモでもサツマイモでも使えばいいだけの話。ぬめりなしでは、芋の子汁とはいわない。

芋に串を刺して通るようになったら、鶏肉を入れる。
酒を入れ、塩でごく薄く下味を付ける。このほうが、醤油オンリーよりも色も味も上品になるため。

あとは他の具材を入れ、醤油で味を調える。
最後にセリとネギを、鍋の表面が隠れるくらいに入れて火を止める。

非常にシンプルで野趣あふれる料理である。
なんて書くとアウトドア料理っぽーい。

山形の芋煮を食した時の感想。
これは月山で一緒に仕事をした、クレーンオペレーターの奥さんの手作りを、ご馳走になったのだが、

醤油味で、肉は牛肉、きのこはシメジ、セリではなく三つ葉を使うことが、芋の子汁とは大きく違う。

ちょっと甘めに感じたのは、牛肉の甘さだったのかもしれない。
大変、おいしゅうございました。

ちなみに、月山は山菜の宝庫でした。